type R606はゲッコーステイツの凄腕DJ、マシューが乗るオレンジ色のLFO。
この機体は前後に分かれた複座タイプのもので、戦闘使用以外に、偵察時に後部座席にストナー(ゲッコーステイツに乗り込んでいるジャーナリスト)が乗り込み撮影をしたり、日用品の買出しに使われたりしている。
尚、もともとのアーキタイプ(LFOのボディの様なもの)は単座仕様(アーキタイプ自体で複座仕様となっているのは、レントンとエウレカが乗り込むtype ZERO ニルヴァーシュしか確認されていないらしい)だが、パーツ的に後部座席を無理やり作り出している。
装甲はやや薄めだが機動力に優れている。
ちなみにこんな感じ
無理やり複座にした影響か、頭部パーツは無く、座席がそのまま頭部になっている。
武器はブーメランナイフとレーザーライフル。
そしてこれの元となっている機材が909、808と同様にROLAND TR-606。
909や808に比べるとやや小ぶりだが、アナログシンセサイズされた出音は非常に秀逸。
銀色のカッコイイボディ。
すごくて小さくすごくカワイイ印象のマシンです。
基本的にはTR-909やTR-808と同様にパターンをプログラムして鳴らす事ができますが、この2機種と違う部分は各音色のパラメータ詳細設定ができないところ。
909、808はキックドラムやスネアドラムなどのパラメータに対し、チューン(音程)を変えたり、ディケイ(長さ)を変えたりと音色自体をある程度自由に変更することができますが、TR-606では各音色のボリュームしか変更できません。
まあ、この機種自体が上記2機種の弟分的な存在として(いわゆる廉価機)位置づけられている為なので、仕方ないといえば仕方ないのですが・・・
しかしながら、裏技的な音色なども存在し非常に味のある機種となっています。
ちなみに裏技的な音色ってのはハイハット音色で、クローズとオープンのハイハットを同時(同じステップ)に設定すると、よい感じの中間音色(チキィッ!ってハイハット)が鳴るという物。
(まあ実際にこれが仕様なのか、裏技なのかどうかは定かではありませんが)
昔のアナログ機種ってのは「製作者の意図していないであろう音色」ってのが存在しているので、面白いですね。
また、このTR-606もそうですが16ステップのシーケンサーは基本的に電子制御なので、1小節に設定すればカッチリと1小節でループするハズなのですが、何故か独特の揺れを持っています。
といっても「あ、今ここ揺れた!」とか「む!?今、ズレた」とか確実に解るものではなく(体内時計が超しっかりしている人ならわかるかも?)、なんとなく揺らぎがある感じです。
1ループ目と2ループ目は全く同じパターンのはずなんだけど、なんだか違う様な気がする・・・程度ですが、これが相まってなのか、たった一つのループを1時間とかかけっぱなしにしていても飽きません。
まあ、ここまで熱く書いているってのはこの機種に限っては昔持っていたからなのです。
諸事情によって現在は手放してしまいましたが、今考えると取っておけばよかったなーっと・・・
機会があればまた手にしたいですね。
とはいえ、現在はこの機種に関してもソフトウェア・シンセサイザーでリリースされているので、音色が必要な時は主にソフトウェアで再現しているのですが。
最後にTR-606のカッチョイイサウンドをお楽しみください。
それでは、また!
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