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無の黒船、音楽配信サービスSpotify、上陸 

先日、音楽配信サービスの雄、Spotifyが日本国内でのサービスを開始しましたね。
このサービスは月額980円の定額あるいは広告付き無料のプランにて4000万曲もの楽曲を聞き放題になるというサービス。
類似のものではApple MusicやAmazon Prime Music、Google Music等が国内ではサービスを開始していますがこのSpotifyはスウェーデンからスタートし、現在では音楽配信では最大手の一角を担うサービスとの事。

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とまあここまで書いておいてナンですが、個人的にはSpotifyを含め、この手の定額音楽サービスに関しては手放しで喜ぶべきなのかどうかという考え方です。
もちろん、いち音楽ファンとしてならば超低額あるいは広告を見ながら(聴きながら?)無料で一生かかっても聴ききれないような音楽ライブラリにアクセスできるのはとんでもない時代になったと思うんですが、これが音楽を作る側からするとこのサービス体系は非常に厳しい部分もあるんじゃないかなーっと思うわけですね。
Youtubeしかり定額配信しかり、今現在音楽や映像、その他もろもろ無料や低価格で拝聴ができる時代となっていますが、音楽や映像作品は以前の記事で紹介したように人工知能が日々無限に作り出しているワケではなく、人間が有機的に作り出しているんですね。
これを作り出す為に、作る側も色々とお金がかかるワケでして・・・
例えばギターを入れるならギターを購入する、あるいはギタリストを雇う、歌を入れるならマイクを購入する、きちんとしたスタジオで録音するならスタジオ使用料を払う、またトラック制作をする場合にも先の記事でも紹介したような音楽ソフトウェアを導入したりパソコンを導入したりシンセサイザーを導入したりと音楽を作るって部分は何かとお金がかかります(もちろんストリートでフルアコースティックで行うようなパフォーマンスなどお金が極力かからないものもありますが)。
皆がみんな趣味で音楽作っているんならそれでも良いんですが、それで食べていかなければならない、あるいは食べていこうとしている人たちからするとこの手の定額の音楽配信サービスは高すぎるぐらいの巨壁となると思うんですよね。
例えばある試算によるとSpotifyである程度の収入を得るには再生回数が2億回(200,000,000回)を越えなければならないなんて話もあります。
世界で数千万人の利用者がいるサービス、一人当たりの1日の時間は24時間ですからその中の3分~5分程度を使ってもらい楽曲を聴いてくれる人が200,000,000人必要になるつう単純計算です。

これが世界的なアーティストとかであれば比較的容易に達成、あるいは軽々と目標人数を超えるでしょう。
しかし、世界の片隅で細々と音楽を作っているアーティストにとって、この様な数字はとてつもない強運と何らかの外的要因等がからまない限り(例えばポール・ポッツやスーザン・ボイルの様なタレント発掘番組による爆発的スターターなど)難しい可能性があります。
この問題はすでにSpotifyを撤退したアーティストも言及しているみたいです。
もちろんお金をかければよい音楽ができる、あるいは全ての人がお金の為に音楽作ったり演奏をしたりしているわけではないんですが、どの様な形であれ音楽を続けていくうえでお金は絶対的に必要なものだと思います。

いずれにしても近い将来には音楽配信や音楽定額サービスはメインとなる音楽の聴き方になるとは思いますがその時、その後に音楽を作り出す人が居なくなる様な文化にならなければ良いと思います。

ちなみに僕が考える音楽定額サービスのメリットとしては・・・
・低価格(あるいは条件付き無料)でとてつもない数、数多にわたるジャンルの音楽ライブラリにアクセスできる。
・普段聴いたこともない、聴く予定もなかった楽曲やジャンルに(おススメ機能や他人のプレイリスト紹介などで)触れることができる
・様々なデバイスから同一のプレイリストにアクセスできる
などがあげられると思います。

逆にデメリットとしては・・・
・前述のとおり、雲の上のアーティストにならないと食っていけない
・サービスが終了したらすべて無に帰す・・・まあこの場合は同種の別のサービスを利用することはできますが。
・音楽が大量消費される”モノ”になってしまう可能性がある。
などがあると思います。

ちなみに音楽配信に関しては時代の流れだなーって思っていますが、個人的にはやはり今でもCDで購入するのが好きですね。

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このCDのジャケットであるとか手元に残る物的感であるとか、そう言うのが好きなんですね。

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CDを買った帰り道、ポータブルCDプレイヤーは持っていないので電車の中とかでパッケージを開けて中のブックレット、歌詞カードを見たりしながらこのCDの中身に対するドキワクを募らせる時間が何とも言えずって感じです。

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ものによってはイメージアートがあったり楽曲制作の裏話が載っていたり、データとして配信されジャケットの写真が画面上に並ぶアレでは味わえない感覚であると思います。
まあ、でも家に帰ってくる即効でiTunesに取り込まれるんですけどね・・・


Spotifyは現在、招待制で順次ユーザーアカウントを作成中でエントリーした方に何らかのタイミングで招待コードが送られるみたいですね。
広告モデルの場合は無料で利用できるとのことなので、興味のある方はアクセスしてみてください。
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2016/09/30 Fri. 18:03 | trackback: 0 | comment: 0edit